桃夭(とうよう)

作品名  桃夭
収載書名 『詩経』「国風・周南」 
訳者名  白川静
訳書名 『詩経国風』(『東洋文庫』518)
刊行年代  1990
 その他  結婚の祝頌歌。
 
桃之夭夭
灼灼其華
之子于帰
宜其室家

桃之夭夭
有蕡有実
之子于帰
宜其家室

桃之夭夭
其葉蓁蓁
之子于帰
宜其家人
 
 
桃の夭夭
(えうえう)たる
灼灼
(しやくしやく)たる其の華
(こ)の子于(ここ)に帰(とつ)
其の室家に宜
(よろ)しからん

桃の夭夭たる
(ふん)たるその実有り
之の子于に帰ぐ
其の家室に宜しからん

桃の夭夭たる
其の葉蓁蓁
(しんしん)たり
之の子于に帰ぐ
其の家人に宜しからん
 
 
桃は若いよ
咲き照る花よ
この娘
(こ)嫁げば
花嫁御寮

桃は若いよ
その実が結ぶ
この娘嫁げば
若御寮様

桃は若いよ
その葉が茂る
この娘嫁げば
お家は繁昌
 
 詠いこまれた花   モモ



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